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FRP防水とは?防水処理をしたベランダの床の浮きには要注意!

2024.04.13 (Sat) 更新

自宅のメンテナンスにおいて、防水対策は非常に重要な要素です。
特にFRP防水に関心を持っている方は、その状態に敏感であり、浮きや膨れなどの問題を未然に防ぎたいと考えています。
そこで今回は、FRP防水の基礎知識から、そのメンテナンス方法に至るまで、幅広い情報を提供します。

 

 

□FRP防水とは?

FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称であり、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂から成ります。
この材質は、軽量かつ高強度であるため、住宅の防水はもちろん、バスタブや自転車のボディパーツ、さらにはロケットに至るまで、幅広い用途で利用されています。

FRP防水の手法は、木やコンクリートでできた床の上にFRP製のシートを敷き詰め、その上に樹脂を塗布し硬化させることで完成します。
硬化後の床面はプラスチックのような硬さを持ち、水に対する強い防御力を発揮します。
しかし、紫外線に弱いため、トップコートという保護塗料の重ね塗りが必要となります。

FRP防水はその耐久性と防水性から、住宅のベランダやバルコニー、陸屋根に加え、ビルやマンションの屋上など、多岐にわたる場所で採用されています。
この技術により、長期的な建物保護が可能になります。

 

□FRP防水の浮き対策と修復方法

ベランダや屋上の床の浮きや膨れの一般的な原因は、防水層に水分や湿気が浸入し、水蒸気を発生させることにあります。
この現象は、施工時の水分管理不足や、トップコートの劣化による水分浸入が原因で起こります。
また、紫外線などの天候条件による劣化も一因となり得ます。

膨れや浮きを放置すると、建物の構造自体にダメージを及ぼす可能性があります。
このため、発見次第、専門の会社に相談することが重要です。
補修作業は、既存の防水層を削り取り、新たに液体状の防水材を塗布して仕上げることが一般的です。
トップコートの塗り替えも同時に行われることで、再び高い防水性能を取り戻せます。

防水層やトップコートの劣化は、時間と共に避けられないため、定期的な点検とメンテナンスが必須となります。
特に激しい天候変化に晒される屋外の部分は、より頻繁なチェックが求められます。

 

□まとめ

今回は、FRP防水の基本知識、浮きや膨れの原因、そしてそれらの問題への対策と修復方法について説明しました。
FRP防水は、その優れた防水性と耐久性により、多くの建物で採用されていますが、定期的なメンテナンスと適切な修復が必要です。
これにより、長期にわたり建物を保護し、快適な居住空間を維持できるでしょう。