タスペーサーとは何?使用目的やメリットをご紹介します!
屋根塗装は家の外観を美しく保つために欠かせないものです。
そんな屋根塗装において、「タスペーサー」という言葉が登場することがあります。
そこで今回は、タスペーサーの使用目的やメリットについてご紹介します。
屋根塗装を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
□タスペーサーとは?
*タスペーサーとは
タスペーサーとは、屋根塗装の際に重宝するポリカーボネイト製の小さな器具です。
色は黒や茶色があり、種類によって若干サイズは違いますが、約5㎝×4㎝ほどのものです。
その役割は、屋根材の重なり合っている部分に適切な隙間を作り出し、屋根の通気と排水を促すことにあります。
*隙間がもたらす効果
屋根材の重なり合う部分を隙間なく塗装した場合は、見た目は綺麗でも機能面で大きなリスクをはらんでいます。
通気性と排水性が確保されなければ、湿気が内部に滞り、結露や雨漏り、部材の劣化の原因となります。
タスペーサーは、これらの問題を未然に防ぐための効果的な道具なのです。
*必要なケース
タスペーサーを使用するのは、「カラーベスト」や「コロニアル」などの平板スレート屋根ですが、全てのスレート屋根に必要というわけではなく、屋根材の重なり合う部分にある程度の隙間が確保されている場合は必要ありません。
□タスペーサーの優位性について他の方法との比較
ここでは、従来の縁切りに比べてタスペーサーにどんなメリットがあるかをご紹介します。
1.塗膜の保護
「皮すき」や「カッターナイフ」を使った縁切りでは、塗装後に力を加えて隙間を作るため、塗膜が剥がれるリスクがありました。
しかし、タスペーサーを使用すれば、塗膜を傷つけることなく安全に隙間を確保できます。
2.足跡の心配がない
従来の「縁切り」の場合、塗装後の屋根に上がって隙間となる部分の塗膜を切る作業をするので、完成したばかりの屋根に足跡などの汚れを残してしまうことがあります。
タスペーサーならその心配は無用。
塗装面を汚すことなく、作業を完了できます。
3.隙間が確実にできる
屋根塗装後、塗料の乾燥が不十分な状態で縁切りを行うと、一度作った隙間が塞がれてしまうことがあります。
タスペーサーを使えば、初めから適切な隙間が確保され、塗料で埋まってしまう心配がありません。
4.作業時間の短縮
カッターや皮すきを使った方法は、作業に多くの時間を要します。
タスペーサーを使用すれば、作業時間を半日〜1日近く短縮し、それに伴うコスト削減にもつながります。
□まとめ
タスペーサーは、屋根塗装における通気性と排水性を確保するための重要な器具です。
簡単な設置で大きな効果を発揮し、その他の方法に比べて多くのメリットをもたらします。
今回の記事で、タスペーサーについて理解していただければ幸いです。